Amazonブランド登録　その２

前回のブログ記事　Amazonブランド登録　その１　では、

自社ブランド商品のオーナー様が、Amazonで「相乗り」状態から抜け出す方法は？ 

ということで、Amazonで行っている「ブランド登録」という制度をご紹介いたしました。 

その２では、ブランド登録をするメリットと方法についてご説明いたします。

Amazonのブランド登録のサイトをみると、メリットとして、次の2つの観点から説明がなされています。

1. ブランドの構築
2. ブランドの保護

ブランド構築とは、いわゆるブランディング。

ブランド構築のため、次のようなメリットが用意されているそうです。

• 商品紹介コンテンツ
  商品出品情報ページで、ブランドストーリーを追加したり、より見やすい画像・テキスト配置ができる。
  
  
• Amazonストア
  複数ページにわたるブランド専用のストアを立上げられる。
  
  
• 購入者統計データなど、分析ツールを利用できる

一方、ブランドを守るという観点から、模倣品を防ぐための次のようなツールが利用できるようになるということです。

• ブランド商品の出品情報を管理することができる
  
  
• 権利侵害が疑われるコンテンツを「事前に」かつ「自動AIツール」を使って削除してくれる
  
  
• 権利侵害品を「検索」するツールを使い、簡単に「報告」できる

ブランド登録をすることにより、Amazonは各商品の正当なブランドオーナーが誰であるのか特定します。

これにより、AmazonのAIツールが、偽造品やそれを販売している出品者のアカウントを見つけることができるようになります。

ブランド登録されたブランドについては、Amazonで次のような措置をとっているそうです

多くの不正なアカウントを、商品公開より前に停止。

偽造品の疑いのある商品を、商品公開より前にブロック。

それでも権利侵害品があれば、ブランドオーナーは、検索ツールを使い、自ら「検索」して見つけ出し、「報告」することができます。

「報告」をすると、権利侵害品を見分けるデータとして蓄積され、Amazonのツールがさらに的確に権利侵害品を自動的に見つけ出せるようになるそうです。

自社独自のブランド商品を企画・販売しているのであれば、当然この「ブランド登録」による利益を享受したいですよね。

Amazonのブランド登録の方法についてみてみましょう。

ブランド登録するには、何をする必要があるのかみてみましょう。

日本でブランド登録するためには、日本の特許庁でブランドについて商標出願することが必要です。

登録する商標は、以下のどちらかです。

• 文字商標（テキスト商標）
  ロゴ化していないブランド名自体
• 語句、文字、または数字を含む図形商標（画像商標）
  ブランド名をロゴ化したもの

ここで重要なのは、その商標登録された商標が、商品またはパッケージにも表示されている必要があるということです。

ですので、商品又はパッケージに、ブランド名が普通のテキスト文字で記載されているのであれば、文字商標として商標登録します。

一方、商品又はパッケージに、ブランド名を図形化したロゴを表示しているのであれば、図形商標として商標登録するということになります。

例えば、ロゴを商品ページで使用しているということで、ブランド名のロゴを商標登録したものの、商品やパッケージにはそのロゴを使用していない場合。Amazonのブランド登録を受けるためには、もしパッケージにブランド名がシンプルな文字で記載されているのであれば、再度ブランド名を文字として商標登録する必要がありますので、ご注意ください。

トレードマークワゴン商標特許事務所は、商標専門の事務所です。

Amazonセラー様がスムーズに商標登録し、Amazonのブランド登録ができるよう全力で応援いたします。

商標出願にあたっては、以下の3つの情報が必要になります。

1. 商標
2. 商品
   →　現在販売している商品だけでなく、今後販売予定の商品があれば、それもあわせて教えてください。
3. 出願人の会社名称（個人で出願する場合には氏名）及び住所

商標出願後、5～8ヶ月で審査の結果が通知されます。

その後、登録料を納付することで、商標登録がなされます。

早い場合には、出願から6ヶ月程度で登録まで進みます。

今回のブログでは、その１とその２の2回に分けて、Amazonブランド登録についてご説明させていただきました。

皆さまが作り上げたブランドとその商品は、つくった皆さまの財産です。

そんな大切な財産が、他社にマネされるといった事態を防ぐするため、なるべく早い段階で商標登録し、Amazonで販売をされている場合には、Amazonのブランド登録をされることをお勧めいたします。