サモア独立国が、マドリッド協定議定書(マドプロと呼ばれています)に加盟しました。
2019年3月4日以降は、マドプロによる商標の国際出願を使って、マラウイ共和国での商標登録を求めることができるようになりました。既に所有している国際登録で、事後指定することも可能です。
サモア独立国って、どんな国?
太平洋のポリネシア。そこには隣り合って、
- サモア独立国
- アメリカ領サモア
があります。
今回マドプロに加盟したのは、独立国であるサモア。
面積は、東京都の約1.3倍あります。サバイイ島とウポル島という2つの大きな火山島と、そのほかの小さな島からなる国です。
島の周辺200海里には、排他的経済水域が設定されるため、沿岸魚介類の生物資源には恵まれているようです。沿岸漁業が主な産業であり、主要輸出品も魚介類がトップを占めています。
日本との関係を見てみましょう。
日本は、オーストラリア、ニュージーランドに次いで3番目となる、サモア独立国への経済協力援助国となっています(2015年)。
日本からサモアへの商標登録のニーズがあるか、という観点から統計を見てみると・・・
- 日本からの直接投資は、平成元年~18年度累計で、15件、計80億円(財務省対外直接投資統計)。
- サモアに進出している日本企業の数は、2社。
マドプロに加盟したからといって、すぐに商標登録のニーズが増すという状況ではなさそうです。
参考: 外務省ウェブサイト「サモア独立国 基礎データ」より
サモアで商標を保護するためには
サモア独立国で商標権を取得したい場合、2019年3月4日以降は、次の2つの方法から選ぶことができます。
- マドプロによる国際出願をして、サモアを指定国として指定する (既に国際登録をお持ちの場合は、サモアを事後指定することもできます)
- サモアに個別出願する
1のマドプロによる国際出願と、2の個別出願の違いについては、こちらをご参照下さい。
「商標サービス」→「外国での商標出願・マドプロ出願」からでも、開くことができます。
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