新しいビジネスを始めるにあたって商標を考えたので、さあ商標登録をしようとお考えの方。
商標出願はしてみたものの、何ヵ月も音沙汰がなく不安になっている方。
商標登録はどのような流れで行われるのか、その概要を「商標登録までの手続きの流れ」にまとめましたので、参考にしていただければ幸いです。
「商標サービス」→「商標登録」→「商標登録までの手続きの流れ」 からご覧いただけます。
どのような手続きを経て商標登録がなされるのかについては、私共のような商標の仕事をしている者を除いて、あまり詳しくご存知ないのではないかと思います。そこで、ここでは分かりやすいように高校受験を使って説明してみたいと思います。日本の高校進学率は97%程度のようです。多くの方が一度は経験したことがあるかと思いますので、想像しやすいのではないでしょうか。
多々ある高校の中でどの高校を受験するのか、迷うことでしょう。一番行きたい第一志望の高校、自分の偏差値等のレベルから受かりそうな滑り止めの学校等まずは候補をあげ、その中から、偏差値、内申点、倍率など考慮して受験する高校を決定します。
→ 使用する商標の候補の絞り込みから商標調査、商標決定へ
その後、必要事項を記入した入学願書を学校に提出します。受験料の支払いもしとかなければなりません。
→ 商標登録願書の作成、商標出願料の納付、願書の特許庁への提出
願書を受け取った学校は入学試験を行います。
→ 残念。このプロセスは、商標登録にはありません。
高校側は、願書の内容や試験結果等を、その学校の合格基準等に照らし合わせて総合的に判断し、合格させる受験生を決定します。
→ 特許庁審査官による審査基準に基づく審査
入学試験の結果発表が行われます。
→ 登録査定または拒絶理由通知
ラッキーなことに、この学校では「不合格通知」を出しても、救済手段が残されています。「不合格通知」には、不合格となってしまった理由が列挙されているので(→拒絶理由)、その不合格の理由が解消するように、例えば、試験の解答を訂正することができます(→補正)。また、不合格の理由が不当で、試験採点官の考え違いがあったと判断した場合には、その旨主張することもできます(→意見書)。
高校側が受験生からの反応を踏まえ再検討した(→審査官による審査)結果、学校の合格基準に達したと認められれば、合格通知が送られてきます(→登録査定)。
合格通知が届いたら、決められた期間内に入学金を支払いましょう。
→ 登録料の納付
納付の確認が取れたら、その高校の学生名簿に登録され(→商標登録原簿への設定登録)、晴れて4月からはその学校の生徒として通うことができます(→商標権の発生)。
書きながら分かったのですが、高校入試と商標登録は、それほど似ていなかったかもしれません。余計わからなくなった方は、商標登録までの手続きの流れをご参照ください。